誰のために?

何のために?

私は、何かを始めるとき、

何かを届けようとするとき、

イベントの告知の時、

活動の準備をするとき、

こどもとの活動のとき、

心の中でいつも問いかけています。

「これは誰のためだろう?」

「これは何のためなんだろう?」

ただなんとなく…ではなく、

その先にいる“誰か”の顔を思い浮かべながら、

その先の未来を見ながら、

一つひとつの行動をしています。

最近のクラスでの出来事です。

その日は、体験の方や見学の方が来てくださったのですが、

その方々が帰り際に、こう言ってくださったのです。

「ここはとてもいい雰囲気ですね」

「子どもたちが自然体で、安心しているのが伝わってきます」

それを聞いたとき、心から嬉しくなりました。

私はずっと「届けたい人に、ちゃんと届くように」と願って、

場づくりをしてきたからです。

どんな活動でも、どんなクラスでも、

その人に必要なことが、持って帰れるように、

伝わるように。そして親子の笑顔と幸せを

沢山作れますように。と願いながら、

ひとつひとつ積み重ねてきました。

そして今、それを「受け取ってもらえた」と

感じた瞬間に幸せを感じています。

自分が何かを「得られる幸せ」もありますが、

でも、それ以上に、

自分ができることを通して、

誰かが心から喜んでくれたとき

自分の想いが、誰かの中で意味あるものとして届いたとき

そんな瞬間に感じる幸せは、何にも

代えがたいものだと改めて思います。

流行っているからやる、

とりあえず取り入れてみる、

それも一つの入り口ではあるけれど、

私は「なぜそれをするのか」

「その先にどんな未来を願っているのか」を、

大切にしています。

そして、クラスの中でも文章でも、

その根っこが伝わるように、

やわらかく、でも丁寧に届けたい。

「こうありたい」

「こういう場をつくりたい」

という自分の想いを、

受け取ってもらえたとしたら。

その人の中で、大切な居場所となってくれたら

何よりも幸せです。

これは、色々な場面で思います。

これは、誰のため?

これは、何のため?

子どもと接していると思います。

その言葉は、こどものためでなく

大人のためだよなと思うこともあります。

目の前の大切なことを見逃さないように。

いつも、そう思っています。