去年の1年間、私は「古市家住宅」という歴史ある場所で、

かつて地域に根付いていた「古市家塾」を再び復活させるという活動に携わらせていただきました。

アートという新しい形での再開でしたが、

プロデュースという立場でお声かけいただき、

何度も内容を見直しながら、さまざまな形で開催をしてきました。

活動の中で私が大切にしてきたことは、

地域の方々を巻き込みながら、

文化や伝統、人の力をうまく取り入れていくことです。

外から持ってくるのではなく、地域にすでにあるものの魅力を活かせたらなと思っていました。

嬉しいことに、多くの方々から「よかった」「こういう形が本来あるべき姿だと思う」とのお声をいただき、

校長先生からも温かいお言葉をいただくことができました。

そして今は、「地域コーディネーター」という名称の方を先導に

自分がしてきたことを受け継いでもらう形となりました。

今はお仕事も忙しくなってきており、

毎回参加するのは難しいのですが、

また時間があるときには一緒に活動できたらと思っています。

この経験を通して、私は

「自分にしかできないことって何だろう?」と。

誰かでもできることではなく、私だからこそできること。

そこにエネルギーを使っていきたいなと

再確認しました。

そして、それが誰かの役に立ち、また誰かへとつながっていくことが何より嬉しいなと思っています。

たとえば「バナナのプロジェクト」もそうで

表参道との契約を結んだあとは、

その役目を人につなぐことができました。

“つなぐ”という役割も、私にできる大切なことのひとつなのかもしれません。

私はありがたいことに、

アイディアがポンポン浮かぶタイプです。

でもその反面、自分の時間が

だんだんと少なくなってきています。

だからこそ、これからは「私がやるべき場所」「本当に必要とされている場所」に

エネルギーを注いでいきたい。

そして、必要な人が必要な場所で活躍できるように、私も“つなぐ”役目を大切にしたいと思っています。

今もいくつかお仕事のご依頼をいただいています。

そのひとつひとつに丁寧に向き合いながら、依頼してくださった方の思いをしっかりと受け止め、

目線合わせをして

納得できるものを作っていけたらと思っています。

また最近は、島の外に出ていった方からも

「あゆみ先生とこれからもつながっていたい」と

とても嬉しいメッセージをいただきました。

その声に応えられるよう、形にできるようにと考えています。

少し時間はかかるかもしれませんが、

「私にしかできないこと」「私だから届けられること」を、これからも大切に、続けていきたいです。

読んでくださってありがとうございます。

これからも、私らしく、ゆっくりと

でも目的に向かって学びながら

歩み続けたいです。

これからも、関わってくれた方にとって

何か良い形での

「種をまく人」であり続けたいと思っています。

新しく携わらせてもらっている

場所にも日々、感謝です。

事情を理解していただき、

受け入れていただき

現場で学ばせてもらっています。

学びが多くあり大切な時間です。

今後も、どこかで

思わぬところで私と出会う方がいるかもしれませんが、

どうぞよろしくお願いいたします。