3月になると種子島は
国内留学生で、来ているお子さんたちは
自分の地元に帰られる方も多くいます。
tempoに通ってくれているお子さんも
同じく。寂しくなります。
でも、お子さんの活動記録を書きながら
思い返すと、一番最初に来た時は
「こんなの簡単すぎる♫」って言ってたなとか、
部屋中をぐるぐる回って探検していたなとか、
様々な場面が蘇ってきます。
この子たちが、自分の地元に戻った時
きっと、その場所は私はわからないのですが、
種子島ほどの大自然は
恐らくないだろうなぁ。
人との距離や、近くの人同士の親しみの度合いも
違うのかもしれません。
1年間、もしくは延長をして
何年かいたお子さんもきっと
帰った直後は変わらないように見えても、
種子島の家で寝ているかのような
起きた時には、
自分がどこにいるのかわからない感覚や
遠いけれどもなんとなく、
いつでも戻れるような感覚になるのでしょうね。
私だったら、流れる時間の中に乗っかって
飛行機や船に乗るけれど、
気持ちはそんなにすぐに切り替え出来ないだろうな。
しばらくはクールダウンが必要だなと
考えてしまいます(笑)
暮らす場所や学校
身の回りの環境を全て変える1年間って
本当にすごいなと思っています。
そのために来る準備をして
整えて帰る支度をする方々。
tempoを見つけて来てくれた親子。
ほんの一瞬だけだったかもしれないけれど
その一瞬を一緒に過ごすことができて
大笑いする顔や、集中する横顔を
時には後ろからそっと見させてもらいました。
初めてのことに出会う時、
何をしても良いんだよという環境に入った時、
こどもたちは、こんなに
いきいきした顔をするんだなとか
少し怖いこと、挑戦するのに
勇気がいることも
失敗してもいいからやってみよう!
そんな気持ちになる瞬間、
その一つひとつを見ていて、
この子たちが、場所が変わっても
この子らしさを大切に生きていけるように、
この子がありのままでいられて、
この子の良さを
引き出してくれる環境や人に
出会えたらいいなと心から思います。
そんなことを思いながら書く記録たち。
涙が出てきてしまいます。
大きくはなったけれど、
まだまだ小さい手。
慣れない環境に身を置いて
新生活を送る母の気持ちや行動を
一番近くで感じて、環境に適応して
自分たちの小さな社会に身を置いて
育んできたこと、習慣や
文化の違いもあっただろうけれど
それもここに来て、ここで
一緒に同じ時間を過ごしてきたこと、
きっとそれは、人生の中で
ものすごく濃い時間になって、思い返すのでしょうね。
tempoを見つけてくれて
通ってくれて本当にありがとう。
幼少期の大切な時期の
可愛い姿を小さな一歩ずつの成長を
一緒に見せてくれてありがとう。
寂しいけれど、
この子たちの人生の大切な基盤となる
時期に関われたことを幸せに思っています。
この一瞬も戻らない
大切な時間。だから私も忘れません。
(私の記憶力は良くて、息子も記憶力の良さは引き継いでいます(笑))
この先の人生のどこかで、
森の中に
“あんな場所があったなぁ。”
あー”何をやったかは覚えてないけど
すごく楽しかったなー♡”
そんなふうに思い返してくれたら幸せです。