モンテッソーリ教育を私が

取り入れている意味は、

思想の部分、最終目的に

共感しているからです。そして

色々な目的を持ったものが

具体的でわかりやすいからです。

隣の人を思いやれる幸せ。

それは、世界平和に繋がり

なぜ思いやれるかというと

自分が満たされているからです。

大人もそうですよね。

自分が満たされていなければ

人へ与えるものって

本当の意味で伝わらない気がしています。

賢い子に育てること、

人より出来る子になること、

良い職業につくこと、

知識を豊富に持っている子になること

これらは、tempoの目的にはありません。

結果的にそうなることはありますが、

前に書いたことは、大人がいうとしたのなら

比べる相手が見えてしまうからです。

本来の目的は、

子どもが大きくなった時に

幸せを感じながら仕事をしている姿。

それが自分の好きなことだったらなおいいよね。

そんなふうに思っています。

押し付けや、誘導ではなく、自分の意思で

選択し、決定することが大切です。

そうでなければ、やっぱり

自分で決めていないから、

だれかのせいになるからです。

じゃあ、

今、目の前の子どもに何ができる?

それが、私の考える目的です。

自己選択、自発的な行動ができる場所を

作ることです。

こどもたちが、習い事を

やらされている。ではなくて

自分からあの場所に行きたい。と

思ってくれることを願っています。

習い事ってつい、あれ、やらせとこうかな。

将来、役に立ちそうだから。

体を動かせたら、よく寝るし、

体力も使えるから。いざというときに

役に立ちそうだから。

色々と理由があると思います。

tempoの活動は

目に見えた結果をすぐに求める方

お受験のためにお勉強させたい方

知識豊富な子に育ってほしい

良い職業についてほしい

そんなふうに思われる方にはもしかしたら

ご満足いただけないかもしれません。

私が大切にしているところは、

こどもの自分で選び決めること、

その先の心からの満たされた笑顔。

集中する顔、夢中になる指先、

考える頭、

それによって生み出される力です。

自己肯定感、満足、自己効力感、

目に見えにくい力が育つ、

非認知能力と呼ばれています。

非認知能力とは、

自己管理能力、自己認識、、対人スキル、

意思決定能力、問題解決能力、

コミュニケーション能力などが含まれます。

これらの能力は、人間の幸福感に

最も大きく影響します。

知識だけでなく、社会に出たときに

経験から引き出されるものです。

知識を入れ込むから賢いのではなくて、

興味があるからもっと知りたいと思う気持ちが

生まれて、吸収していき、

知りたい!学びたい!と

机に向かう自発的な活動が

勉強という机に向かう形の楽しい入り口に

なってくれたらいいな。と、

来年小学生になる息子を目の前にして感じていることです。

興味のあることは、どんどん集中するのです。

ひとつもらった情報だけで、

どんどん自分の見える世界、視野を広げていける子どもたちです。

それを叶えるために私は、

自分で選んで、失敗して、挑戦して、

何度も繰り返せる場所を用意すること。

様々なものを用意したり、その子に入りやすい

今の興味、発達、言葉掛けを

観察しながら活動をしています。

目に見えた変化はないかもしれないけれど、

繰り返し行うこと

自分で選び、挑戦すること、

失敗ができる、自分で気づき学べる

その環境で挑戦してみることが大切です。

目に見えないけれど、

こどもの頭の中、心の中で

育っているものはものすごく大きくて

楽しかった!

満たされた!

また行きたい!

なんだかこんなこともできそう!

今度はあんなこともしたいなぁ。

そんな頭の中に生まれるものを

想像していただけたら嬉しいです。

その出来事、時間がその先に続く

その子の世界のなかで、

幸せに直結するものであることを

いつも願って活動を行います。